ヨーロピアンバーミーズを学ぶ旅~2025年夏編⑥~

ヨーロピアンバーミーズの遺伝子検査についてや、猫種評議会での大切な話

2025年のEB(ヨーロピアンバーミーズ)ブリーダー年次会議&EBアワード発表会!
いつもはオンラインで真夜中に参加していますが、今回は現地でお昼に参加!それだけでなんだか嬉しいです。

『ブリードカウンシルミーティング』って何だ?!

すごく簡単にいうと、猫種ごとにブリーダーたちが集まって、その猫種のスタンダードや将来の方針などを話し合う会議です。
参加できるのは、その猫種の登録ブリーダーで一定の条件を満たしているCFA(猫の団体)のメンバーです。

『ブリーダーって猫を繁殖させて譲ってるだけ』と思われがちですが、
CFAのショーブリーダーさんたちは、猫種の健康と魅力を大切に受け継いでいきたいという思いを持った方が多いと感じます。
キャットショーに出すには、実はとても多くの時間と費用、そして深い愛情が必要です。“好き”だけでは続けられないのも現実です。
また、猫の福祉を考えた交配を心がけていて、「この猫種がもっともっと続いていくように」とみんなで協力しながら猫種を守っています。

さて、今回はどんなことを話し合ったのかというと・・・

スタンダードについて

猫種をブリードする上で「スタンダード(猫種基準)」という決まりがあります。
ヨーロピアンバーミーズだと、眼の色がイエローからゴールドという決まりもスタンダードのうちの1つです。
それらを学んで繁殖をするのですが、健康には問題がなくてもショーには出せないルールがあったりします。
ヨーロピアンバーミーズの場合、その項目はひとつだけですが、今後の方針についても話題に上がりました。

★ヨーロピアンバーミーズのスタンダードはこちらから★ Breed Standardというタグをクリックしてください。

少し前の話になりますが、皆さんもご存じの「ライラッククリーム」。
この名称は、2019年のショースタンダードから「ライラックトーティ」から「ライラッククリーム」へと変更されました。
ブリーダーたちの意見や提案を、ブリードカウンシルを通じてCFA理事会に届ける仕組みの中で、猫種の発展に応じて随時見直され、決定されていきます。

上がホリーさん、下がミントさんの登録証書。
2匹は同じ色ですが、ホリーさんはルールが変わる前に産まれているので登録されている名称が「ライラックトーティ」のままです。

遺伝子検査の取り組みについて

現在ヨーロピアンバーミーズのブリーダー間で推奨されている遺伝子検査。
Burmese Hypokalemia
GM2 Gangliosidosis in Burmese
・Burmese Head Defect
上記の3項目が現在推奨されている検査で、「検査しようね」という呼びかけや、新たに追加する項目が必要かどうか、という話し合いが行われました。

他には、血統管理だったり・・・知らないところで勝手に名義が使われていないかこまめにチェックしよう!というようなことや、
もっとフランクなところだと、『最近、どんな猫が増えた?』とか『あなたのところの猫はみんな元気?』とか。そういった情報共有が行われました。

ブリーダーは直接的な医療行為はできませんが、その猫種に関しては本当に深く理解しています。
特に大ベテランの方々は、長年ヨーロピアンバーミーズを見続けてきた経験から、血統や健康についての特徴についての知識も本当に豊富で、学ぶことがたくさんあります。

今回は、いつもお世話になっている方々だけでなく、他のEBブリーダーさんとも直接交流できたことが本当に嬉しかったです。
何度もアメリカに足を運び、キャットショーで顔を合わせ続けてきた結果、ようやく歓迎してもらえたような感覚もあって、「ああ、良かったな」と思える経験になりました。

EBアワード発表会

そして最後に、ヨーロピアンバーミーズのブリーダー同士で、この1年の頑張りを称え合う表彰があります。
今年はミントとシリウスが頑張ったので「おめでとー」と声をかけていただきました。

良かった良かった。ミントとシリウス、おめでとう!
「日本でとっても綺麗な猫を作ってるのよ!」と言ってもらえたよ~。

ヨーロピアンバーミーズを学ぶ旅も、残すところあと2回。
(「え、まだ2回もあるの?」と思われそうですが…あるんです!)
次回は、キャッテリーの猫ちゃんたちの様子をちょこっと挟みますが、良ければ旅の続きにどうぞお付き合いください。

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ヨーロピアンバーミーズを学ぶ旅~2025年夏編⑤~

2日かけてフロリダまで行った話

ヨーロピアンバーミーズを学ぶ旅、後半戦。
猫が登場しないので癒しは少ないですが、良ければ夏の旅行気分でお付き合いください。

今回の旅、2つめの大きなイベント。
CFA Annual MeetingとAwards Banquet。
年に一度の大きな会議とショーで活躍した猫たちのお祝いパーティ。世界中のブリーダーが集まります。
場所は、フロリダ州・オーランド。アメリカ本土の南東端です。

黄色丸から赤丸まで、2日かけて車で向かいました。

いつもの見慣れた道から、

ミズーリ州・セントルイス。ゲートウェイアーチ。

帰り道に立ち寄ったゲートウェイアーチから観た景色。アーチのてっぺんに登ることが出来ます。

イリノイ州・メトロポリス。スーパーマンのホームタウン。

雨に降られながらも、

オハイオ川を渡って、

テネシー州へ!

1日目は約12時間のドライブをして、テネシー州・クックビルで一泊しました。
翌朝には、もう1人のブリーダーさんとも合流し、2日目は3人旅に。

少しアップダウンのある道を走って、

ジョージア州・アトランタ。アトランタオリンピックの開会式が行われた会場。

そして、ついにフロリダ州へ!!!
いやぁ、長かった。ここまで20時間くらい。

観光案内所でウェルカムドリンク。

景色も南国風になりました。

そこから3時間ほど車を走らせてフロリダ州・オーランドへ!
フロリダ州にはたくさんのテーマパークがあります。『ウォルト・ディズニー・ワールド』『ユニバーサル・スタジオ・フロリダ』などなど。

そして、ついに会場に到着!

キャットフードのブースや猫用品のお店が出ていました。

今回のホストであるCFA Southern Stars Region 7の飾りつけは、
ディズニーの名曲『When You Wish Upon a Star(星に願いを)』がテーマ。
フロリダ州での開催にふさわしく、「夢は信じれば叶う」というディズニーらしいメッセージが込められています。

いたるところに猫ちゃん。

無事にフロリダ州へ到着したところで、次回はヨーロピアンバーミーズにとって、とても大切なブリードカウンチルミーティングの様子をお届けします。

道中もいろいろなことがあったので、記録しようかなと思ってたのですが、猫が登場しないブログが続くのもどうかなと思い、今回は割愛しました。
ちなみに今回のドライブ、現地の人たちにも「えっ、2日もかけて車で来たの!?オーマイガー…」と、さすがに驚かれました。

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アメリカで見た猫の譲渡~Ninjaちゃんとの出会い~

アメリカのペットショップ『petco』で出会った可愛い子猫の話

アメリカ滞在中、1日だけ予定のないのんびり過ごす日がありました。
夕方は大雨(スコール?)が降ることが多かったですが、基本的には晴れのお天気でした。

ブリーダーさんは猫ちゃんたちのお世話があるのでお手伝い。petcoへフードを買いに行ったり、動物病院へ行ったり。

入店してすぐに、首輪につけるネームタグマシンがありました。

ワンちゃんを洗う場所。大型犬ものびのび洗えそう。とても広いです。

アメリカは州によってルールが違いますが、petcoで犬・猫の販売をみたことがありません。
純血種の猫はブリーダーさんから直接お迎えするのが一般的です。
・・・が!

子猫がいた!!!

この子は『動物保護協会』から来た保護猫で、名前は「Ninja warrior(ニンジャ・ウォーリアー)」ちゃん。
生後12週の避妊手術済の女の子。
譲渡費用は100ドル。

ニンジャちゃんからのメッセージも添えられていました。
『私は最初に駆け寄って挨拶するようなタイプの子猫じゃないかもしれないけど、少し時間をくれたらきっと待って良かったと思ってもらえるはず。忍耐強い里親さんを待っています。最高の猫になるよ!』

保護された猫のお家を探している、保護猫の譲渡なんですね。

アメリカでは、譲渡前に避妊・去勢手術を済ませるのが一般的です。
公的なシェルターや多くの保護団体では、「Spay/Neuter(避妊・去勢)済み」でのお迎えが基本ルールとなっており、望まれない繁殖を防ぐために徹底されています。

また、アメリカでは「2ポンドルール」という考え方があり、子猫の体重が2ポンド(約900g)を超えると、早期の手術(Early Spay/Neuter)が可能とされています。
そのため、生後2〜3ヶ月で手術を受ける子も多く、たとえばこの子(Ninja Warriorちゃん)も生後12週で避妊手術を受けた翌日にプロフィールが掲示されていました。

一方、日本では生後6ヶ月ごろが手術の目安とされていて、「まだ体が小さいうちは心配…」という気持ちがあるのも自然だと思います。

アメリカで出会った保護猫のニンジャちゃん。お家がみつかるといいなと思いながら眺めていました。

カラフルなおもちゃたち。

右のものは2200円ほど。猫さんのおもちゃも高いですね。

ケア用品もたくさんありました。

犬・猫はいませんが、鳥は居ます。

フェレットも。

さっと用を済ませてしまったので、ゆっくり店内を見ることができなかった・・・
でも猫のおもちゃを買えたので大満足の休息日でした。

ついていくだけで何か活躍するわけではないので、お手伝いではない・・・かもしれません。

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ヨーロピアンバーミーズを学ぶ旅~2025年夏編④~

キャットショーの後にアワードパーティ?そして翌日もキャットショー?というスケジュールに驚いた話

今回のキャットショーは、アジリティも行われていました。

そしてコスチュームコンテストも。

おしゃれさん。

ケージの中で脱いじゃった。
コスチュームコンテストは観客の方たちにとても人気だそうです。

撮影ブース。
ショー会場では、プロのカメラマンさんに撮影してもらえます。
ミントやシリウスもショー会場で撮影していただいたんですよ。

そして、キャットショー初日の夜は、アワードパーティ!

会場はこちら。まだ準備前の様子です。
朝8時頃~16時頃までキャットショーを行い、18時頃からパーティ!
タフですねぇ・・・

テーブルセッティング。
この地域で受賞した猫たちのオーナーさんが、1年間の感謝の気持ちとみんなの健闘をたたえて、ちょっとしたプレゼントを置いてくれていました。(他にも紙袋にいっぱいありました。)

1年間の健闘をたたえたムービー。

ミントを「スタンニング!」と褒めてくださったジャッジさん。
なんとジャッジ歴45周年ということで表彰されていました。45年って、本当にすごいです。

お食事。

そして、この旅一番の悲劇が・・・
疲れが出たのか、翌日は体調不良でまったく動けなくなってしまいました。キャットショーどころではなく、ホテルのロビーで一日休むことに。

一方で、みなさんは深夜までのパーティのあと、朝から元気にキャットショー2日目へ!
本当にタフで素晴らしいです。

体調が悪すぎて、心がぽっきり折れそうになったのですが、この旅はまだまだ続くのでした。

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ヨーロピアンバーミーズを学ぶ旅~2025年夏編③~

8匹のヨーロピアンバーミーズが大活躍していた話

今回は2daysのキャットショー。
まずは初日。

お客さんもぞくぞくと集まって、とても賑わっていました。

ベンガル。

ボンベイ。

ラグドール。

大きなメインクーン!
そして・・・

ヨーロピアンバーミーズ!
この写真に写っている猫ちゃんは、みーんなヨーロピアンバーミーズの子猫たちです。
(画像には映っていないけれど24番もヨーロピアンバーミーズ)
いっぱい!

クリームの男の子。

ライラッククリームの女の子。
ジャッジの方もヨーロピアンバーミーズのあまりの可愛さに笑顔がこぼれます。

ケージ越しにちょいちょい。まだ子猫だもんね。

そしてチャンピオンシップ。

ライラッククリームの女の子。男の子のように身体が立派!
堂々としています。

プレミアシップではクリームの男の子が活躍していました。

この子たちの中には、シーちゃんの孫たちがいます。
つまり、サミのひ孫なので卒業生の子たちの親戚です。頑張っていましたよ~。

そして、順位がついてしまうのがキャットショー。

まずは、コートカラー(ソリッドorパーティカラー)でそれぞれ順位がついて、
つぎに猫種の順位が決まります。

ケージにかかっているプレートはこちら。
順番がわかるプレートです。

どの子もヨーロピアンバーミーズの特徴がしっかりでていて、筋肉質の身体をもち、美しい子ばかりでした。
審査の様子を少しだけ。

とってもいい子たち!!
後ずさったりせずに身をゆだねていて、審査台での振る舞いがとても素晴らしかったです。

~おまけ~
ファイナル表彰の後に『この子はいい子だから日本に連れて帰りなさい!』と、とあるジャッジさんに言われました。
気軽に連れて帰れたらどんなにいいか。。。日本に連れて帰るには、長い期間と複雑な手続きが必要なのでした。

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ヨーロピアンバーミーズを学ぶ旅~2025年夏編②~

ヨーロピアンバーミーズを学ぶ旅が想像以上に忙しかったという話

2025年のヨーロピアンバーミーズを学ぶ旅。あっという間の3週間でした。

今回は大きなイベントが2つ。
◆1つめのイベント
Regionショーと呼ばれるすこし特別なショーです。
そして、ショーと同時にそのRegionのAwards Banquetが行われます。
◆2つめのイベント
Annual MeetingとAwards Banquet。
年に一度の大きな会議、ショーで活躍した猫たちのお祝いパーティ。世界中のブリーダーが集まります。

時差ボケを解消しておきたくて予定より少し早めに渡米したのですが、到着(夜)した次の日にはブリーダーさんが会食の予定を入れてくれていました。
時差ボケなんだかよくわからないまま、1つめのイベントへ突入です。

1つめのイベント会場へは、4時間のドライブ。
ロングドライブも慣れたもので、「え!4時間だったら近いね~!」と言えるようになりました。

いつもの見慣れた道を走る。走る。

ちょっとだけ寄り道をしました。
自家製サイダーやドーナツを販売していたり、秋にはりんごを搾ったり家族で楽しめる農場体験ができる場所だそう。

店内はりんごを使ったお菓子がいっぱい!!

このドーナツがとっても美味しかったです。外がサクっと中がふわっと。

これらはアップルサイダー。サイダーというと炭酸を思い浮かべますが、りんごのフローズンです。
とても美味しかったです。
道中の話はこの辺にして、、、

こちらが1つめのイベントの開催場所。

2日前に会場入りして、ショーの設営とパーティ準備のお手伝いをしました。
初日は夕方から23:30までお手伝い。

いろいろと買い出しに。

水色のお菓子が売ってあると、「ここは日本ではないな」と確信します。

20時を過ぎてもまだまだ明るい。

その翌日は朝7時から15時まで、買い出しや設営。
「せっかく来たし…」と思って、微力ながらやれることを頑張りました。

ホテルに隣接している会場でキャットショーを行います。

絨毯!!!猫の毛はどうやって掃除するのでしょうか。巨大コロコロ?

アメリカは会場が大きいため、審査ケージがとても広い。

今回のキャットショーはお茶会がテーマだそう。

設営の後には、みんなでティータイム。

手作りスコーンとクッキー!とても美味しかったです。

翌日は、みんな大好きキャットショー!
8匹のヨーロピアンバーミーズが出陳していました。その様子は次のブログで。

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ヨーロピアンバーミーズを学ぶ旅~2025年夏編①~

ヨーロピアンバーミーズについて勉強するためにアメリカへ行った話

今年も行ってきました。
約3週間の『ヨーロピアンバーミーズを学ぶ旅。』


移動距離は約5,000kmのアメリカ縦断の旅!もちろん、ぜんぶ車移動!

ちなみに…
・札幌(北海道)〜鹿児島:約2,300km
・青森〜鹿児島:約1,900km
なので、北海道〜鹿児島間を往復したくらいの距離を走ったことになります。

たくさんのヨーロピアンバーミーズに会って、ブリーダーさんたちとも交流して、とても充実した旅となりました。
キャットショーだけでなく、いろんなイベントにも参加する機会をいただいたので、ポツポツと書いていこうと思います。

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ヨーロピアンバーミーズってどんな猫?バーミーズとの違いや性格・魅力を紹介

ヨーロピアンバーミーズってどんな猫?バーミーズとの違いや性格・魅力を紹介します!

ヨーロピアンバーミーズは、バーミーズとは別の猫種としてCFAに認定されている猫種です。その性格や特徴、そして見た目の魅力について、動画と共にご紹介します。(動画に続いて和訳をつけています)

ヨーロピアンバーミーズが進化した歴史【前編】【後編】をご覧いただいた後は、猫そのものの「魅力」をじっくり堪能したい方に向けた【番外編】です。

The Cat Fanciers’ Association, Inc.®

バーミーズ? ヨーロピアン・バーミーズ? その違いは?

最もわかりやすい違いは「カラー(毛色)」です。
バーミーズは4色のみで展示されますが、ヨーロピアン・バーミーズは、目を引く10色のカラーバリエーションがあります。

ヨーロピアン・バーミーズは活発で人懐こい性格ですが、過剰に活発というわけではありません。
お昼寝の時間には、とても愛情深く、できるだけ近くで寄り添うのが大好きです。

他のペットとも仲良くでき、赤ちゃんから高齢者まで、どんな年齢層の家族にもなじみやすい順応性を持っています。

この猫たちは、しっかりとした筋肉質な体つきをしていますが、極端ではありません。
中くらいの長さのボディは見た目以上に重く、短くて身体に密着した毛は、光沢があり色鮮やかです。

動画の子はとても美しい『ブルークリーム』の女の子。

『ボクのお母さんニャんだ』
実は、動画の女の子はキャッテリーで暮らすジャンのお母さん。

ヨーロピアンバーミーズは、活発で人懐こい性格はもちろんのこと、バランスのとれた“中庸の美しさ”、艶やかな被毛、そして輝く瞳に魅了されます。
また、とても賢く、愛情深い性格をしているため、きっと素晴らしい家族の一員となってくれると思います。

『前編』『後編』『番外編』と、ヨーロピアンバーミーズという猫種について書いてみました。
この魅力が少しでも伝わっていればとても嬉しいです。

★ヨーロピアンバーミーズの歴史についてまとめたブログはこちらから【前編】【後編】

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ヨーロピアンバーミーズとは?バーミーズとは別の猫種としてのCFA認定と魅力を徹底解説【後編】

ヨーロピアンバーミーズが“別の猫種”として認められるまでの話

『ヨーロピアンバーミーズ』という猫種をご存じですか?
The European Burmese is a graceful and unique breed.
ヨーロピアンバーミーズは、優雅で独自の魅力をもつ猫種です。
(CFAスタンダードより)

【前編】では、独自の進化を遂げながら、世界中に広がっていった歴史を紹介しました。
【後編】では、CFAという世界最大級の血統登録団体において、どのようにして正式な品種として認められるに至ったのか、そしてその裏にあるブリーダーたちの努力と時間の積み重ねを追っていきます!

SPICA

ついに『ヨーロピアンバーミーズ』が誕生するニャよ!

MINT

すごいことニャよ

1993年6月24日、CFA(Cat Fanciers’ Association)の理事会で、「ヨーロッパで行われるCFAのキャットショーにバーミーズの出陳者がいない」という問題を取り上げました。これは、CFAで認められているバーミーズとFiFe(ヨーロッパの国際猫連盟)で認められているバーミーズの特徴が異なるためでした。

SAMMI

ヨーロッパのブリーダーたちはFiFeのショーにバーミーズを出していたニャ

SIRIUS

CFAのバーミーズは、アメリカで発展したバーミーズニャんだよね

この問題を解決するために、FiFe、GCCF(イギリスの猫血統登録団体)、オーストラリアの猫協会で公認されているバーミーズのタイプもCFAで受け入れ、これらの基準(スタンダード)を作って競技に参加できるようにするという提案が出されました。この提案の目的は、CFAに登録するヨーロッパのバーミーズを増やすことでした。

CHARLOTTE

ここで登場するバーミーズがのちの『ヨーロピアンバーミーズ』になるんニャ

SAMMI

世界では、FiFeやGCCF、オーストラリアの猫団体が認めてる『バーミーズ』って、10色のカラーバリエーションがあるんニャ
CFAでは、ずっと『バーミーズ』って言えば4色だけだったんニャよ

🔥まとめると・・・🔥

CFAでは、バーミーズのカラーは4色のみが認定されていました。
一方で、FiFeやGCCF、オーストラリアなどの団体では、10色のカラーバリエーションを持つバーミーズが正式に認められています。
そのためCFAでは、FiFeなどで認められているタイプのバーミーズを、別の猫種として「ヨーロピアンバーミーズ」という新たな名称で受け入れることになりました。

こうして、それぞれのバーミーズが歩んできた道が、異なるかたちで正式に認められることになったのです。

ヨーロピアンバーミーズが公認品種になるまでの道のり

CFAの猫種として認定されるには、
❶ Miscellaneousクラス (新種登録)
❷ Provisional クラス(暫定公認品種)
❸ Championship クラス(公認品種)昇格
❹ Championship クラス(公認品種)認定
と段階を踏んでいきます。

~年表でみるヨーロピアンバーミーズ~

❶ 1994年:Miscellaneous クラス(新種登録)でショー参加開始
競技クラスではないため、リボンや順位は与えられません。
主な目的は、新しい品種をCFAのショーに慣れさせることと、ジャッジやブリーダーがその品種の特性を理解することです。

Next step → Provisional クラス(暫定公認品種)に昇格するための条件
・CFAへの登録個体が100匹以上、かつ最低5年間継続して登録されていること
・現役のブリーダーが25名以上いること
・etc

❷ 2000年5月: Provisional クラスでの出陳が開始
Provisional クラスでは、競技クラスと同じようにジャッジによる審査が行われますが、タイトルやファイナル(上位入賞)は与えられません。

Next step → Championship クラス(公認品種)に昇格するための条件
・CFAのすべての地域で少なくとも25匹の異なる個体がショーに出陳されたことが証明されること
・etc

2002年2月: CFA理事会が、ヨーロピアンバーミーズの Championshipクラス昇格を承認

❹ ♔ 2002年5月:アメリカでチャンピオンシップ競技クラスとして正式に認定される

この流れを経て、『ヨーロピアンバーミーズ』はCFAの正式な競技品種(公認猫種)になりました。
これは、非常に価値のあるものなんですよ。

JEAN

約10年かけて、『ヨーロピアンバーミーズ』は認められたんニャね

MINT

継続的な努力と忍耐、時間が必要ニャ……
そして、“この猫種が魅力的で求められていた”ってことも大切ニャよね

SIRIUS

そうニャ
さらにその価値を次の世代へと伝えていけたらいいニャね

最近では、Lykoi(ライコイ)Toybob(トイボブ)、Khao Manee(カオマニー)はこの長い道を歩んでいます。
現在の新種登録に向けての道のりはこちらから。
🔗https://cfa.org/cat-talk/how-breeds-get-their-start-in-the-cat-fanciers-association/

また、『ヨーロピアンバーミーズ』がCFAで正式に認められるには、新たなスタンダード(基準)の策定が必要でした。

スタンダート(基準)はどうやって出来たのか

CFAジャッジのWayne Trevathan(ウェイン・トレヴァサン)が主導し、FiFeやGCCF、オーストラリアの基準を取り入れながら、CFAのガイドラインに適応させました。
多くのブリーダーの協力のもと、『ヨーロピアンバーミーズ』という名称で正式に認定されました。

SAMMI

ヨーロピアンバーミーズの歴史をつなげていくんニャ

暮らしてみてわかる魅力・ヨーロピアンバーミーズの性格

ヨーロピアンバーミーズ』は好奇心旺盛で遊び好き、非常に知的な猫種です。
人との交流を大切にし、家族の一員として愛情深く、可愛らしい姿を見せてくれます。

彼らの最大の魅力である「懐っこさ」と「賢さ」は一緒に暮らしてわかる部分が大きいなと実感しています。

🔗https://cfa.org/breed/european-burmese

今回のブログでは、以下の出典を参考にして内容を簡潔にまとめています。詳しく知りたい方はぜひ元の記事を読んでみてください!
🔗BREED HISTORY(The Cat Fanciers’ Association, Inc.)
🔗History of the European Burmese in CFA (Written by/Copyright Ann-Louise De Voe)

こちらからはバーミーズ視点の歴史がわかります。
🔗History of the Burmese Cat (©copyright by: Irmgard Thormann, Mackintosh Burmese Cats)

ヨーロピアンバーミーズ誕生の歴史、いかがでしたか?
どの猫種にも、それぞれに歴史があり、ブリーダーさんたちの努力と情熱があるのでしょう。

もし、気になったことや「もっと知りたい!」ということがあれば、お知らせください。

~あとがき~

📌「可愛い!」のその源にあるヨーロピアンバーミーズの誕生の経緯や理由、そしてその背景にある先人たちの情熱が伝わればいいなと思い、まとめてみました。

📌Wayne Trevathanの想いが込められた血統
Wayne Trevathanは残念ながら亡くなりましたが、彼がブリードしたHOLLYという猫がキャッテリーで暮らしています。HOLLYを見ていると、どんな思いでヨーロピアンバーミーズと関わってきたのか、ぼんやりと思いを馳せることがあります。

★【前編】はこちらから★

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ヨーロピアンバーミーズとは?バーミーズ誕生から品種分化までを解説【前編】

ヨーロピアンバーミーズはどこから来たの?バーミーズ誕生の話

『ヨーロピアンバーミーズ』という猫種をご存じですか?
The European Burmese is a graceful and unique breed.
ヨーロピアンバーミーズは、優雅で独自の魅力をもつ猫種です。
(CFAスタンダードより)

“中庸”の美しさ、賢さ、そして堂々とした姿——
ヨーロピアンバーミーズは、シャム猫のようにシャープすぎず、ペルシャ猫のように丸すぎず、メインクーンのように大きすぎず、シンガプーラのように小さくもない——まさにその“あいだ”にいる絶妙なバランス。
中くらいの耳、中くらいの身体、調和のとれた魅力を持った、唯一無二の存在です。

今回は、ヨーロピアンバーミーズという猫種がどのように誕生し、どのように認められてきたのか――興味深い歴史と先人たちの情熱を【前編】・【後編】の2回に分けてご紹介します。
キャッテリーで暮らす彼らとともに、その歴史をたどってみましょう!

SPICA

スピカたちがどうやって誕生したのか、気になるニャよ!

SIRIUS

ボクがキャットショーに出ることで、この猫種が今もちゃんと大切にされてるって知ってもらえるんニャ

JEAN

そもそも、純血種ってニャんだろう??

世界には、9つの最大級の猫血統登録団体があります。
これらの9つの団体が集まって構成されているのが、WCC(World Cat Congress)です。WCCはすべての猫の健康と福祉、責任ある繁殖と飼育を促進しています。
日本ではCFAやTICAが知られていますね。

各団体で代々にわたる純血種の血統を管理していますが、認められている猫種が異なることがあります。例えば、マンチカンはCFAでは猫種として認められていませんが、9つの団体のうち3つの団体では認められています。


MINT

ヨーロピアンバーミーズ』はどの団体にいるニャ?

SPICA

知りたいニャ!!

ヨーロピアンバーミーズは・・・

『ヨーロピアンバーミーズ』という名称は・・・『CFA』たった1つの団体でのみ存在しています。
他の団体ではバーミーズは1つの種類としてまとめられており、CFAでは外見の違いから『バーミーズ』と『ヨーロピアンバーミーズ』に分けられています。

JEAN

1つの団体でのみ・・・
どうして分けられてるのニャ?

CHARLOTTE

まずはバーミーズの歴史を知る必要がありそうニャね

↓クリック
🔗WCC(世界猫協議会)でのヨーロピアンバーミーズ

※当キャッテリーのすべての猫たちは、CFA(The Cat Fanciers’ Association, Inc.)に登録されています。

1930年、バーミーズの『ウォン・マウ(メス猫)がビルマ(現在のミャンマー)からアメリカに輸入され、繁殖の起点となりました。

1949年、アメリカで飼育されたバーミーズ(ブラウン)がイギリスに輸出され、そこからバーミーズの進化が始まりました。

最初にブルーが登場し、その後レッドやクリーム、さらにチョコレートとライラックが加わり、4種類のトーティシェル(ブラウントーティ、チョコレートトーティ、ブルークリーム、ライラッククリーム)が確立されました。
これにより、全10色のカラーバリエーションが完成し、この猫種はヨーロッパ、アフリカ、オーストラリア、ニュージーランドへと広がりました。

1993年、この10色のバーミーズは、CFA登録が認められ、ついにアメリカに戻りました。
(この時点では新種登録であり、公認品種ではありません。詳しくは後編で!)

STARLA

全10色あるのは、CFAでは『ヨーロピアンバーミーズ』ニャ
CFAのバーミーズは4色ニャよ

SAMMI

どうしてCFAではヨーロピアンがついているの?
ヨーロピアンバーミーズが誕生した理由を一緒に調べてみるんニャ!

アメリカに本部をおくCFAがバーミーズを2つの異なる品種に分けた理由は、主にアメリカのバーミーズとヨーロッパのバーミーズの間で生じた外見の違いにあります。

ブリーダーが求めたバーミーズの姿とは・・・

アメリカでは1930年代からシャム猫を交配に使い、その影響で、バーミーズにシャム猫由来の洗練された特徴が現れるようになっていきました。
一方イギリスでは、シャム猫との交配は行われず、丸みのある顔立ちや体型など、当時のバーミーズの特徴が保たれるかたちで発展しました。
このように、アメリカとヨーロッパでは、バーミーズの「姿」が次第に異なっていったのです。

そのため、アメリカに本部を置くCFAでは、すでに認定されていた4色の『バーミーズ』に加えて、FiFeなどが認める10色のカラーバリエーションを持つタイプを、新たに別の猫種として『ヨーロピアンバーミーズ』という名前で受け入れることになりました。

※バーミーズ(CFA)は、当初はシャム猫の特徴が色濃く現れていましたが、時が経つにつれて、より丸みのある顔立ちとコンパクトな体型へと変化していきました。現在では、丸く大きな目と筋肉質な体つきが特徴です。

MINT

そんな簡単に猫の種類を分けることができるのかニャ?
どうして新たに別の猫種にしたのニャ??

JEAN

どういう経緯があるんニャろう・・・

👉次回の【後編】では、ヨーロピアンバーミーズがCFAに認定されるまでの10年という長ーい道のり、そして今につながるスタンダードについて解説します。

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