ヨーロピアンバーミーズを学ぶ旅〜2023年秋編②〜

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長時間移動の次の日は5時30分起床、6時から朝食をとり、7時には会場入りです。
とても朝早いです!

キャットショーってどんな場所でやってるの?と思いますよね。

今回はなんとなんとスポーツセンター。

日本ではあまり見かけませんが、アイスホッケーの会場です。
試合が行われていましたよ〜。

アイスホッケー会場だからかとても寒かったです。晩夏でしたが風邪をひきそうでした。

今回もCFAで認められている純血統種の猫ちゃんたちがショーを頑張っていました。
ペット部門の審査があるときは、血統書のない子も参加することができます。

とっても珍しい猫ちゃんがいました。この猫種、ご存じですか?

↑「ライコイ」です。
ライコイの最大の特徴はその被毛です。毛色は「ローン」と呼ばれる猫では珍しいパターンです。
互いに独立した白と黒の被毛が入り交じっています。

↑こちらの子は「スフィンクス」。
体を保護するため皮下脂肪が多い傾向にあり、キャットショーではシワが多いほど良い評価を得るそうです。

たくさんのスフィンクスがショーに参加していました。
この会場は寒かったから寒かったんじゃないのかなぁ?寒くないのかな?

審査ケージにスタンバイする子猫ちゃんたち。ショーがある日は猫ちゃんたちも1日仕事です。

ちなみに前日の12時間にも及ぶロングドライブはもちろん猫も一緒です。
車内に大き目のケージを設置してその中で過ごします。お水、食事とハンモックとトイレが用意されていました。

猫をお迎えされる方から「車での移動が3時間なのですが大丈夫でしょうか」とご質問をいただきますが、5時間くらいであればそこまで心配する必要はないかなと思います。新幹線もおりこうに乗ることができると思いますよ!

さて、今回のヨーロピアンバーミーズ。2匹の女の子が頑張っていました!
↓子猫部門のクリームの女の子。

女の子だけど体も大きく、綺麗なクリーム色。可愛いですねぇ。

↓大人部門のライラッククリームの女の子。

前回渡米したときも会いましたが本当に綺麗な子です。
ショーの間は恐れ多くて眺めるだけでしたが最後に少しだけ触らせてもらいました。
コートは柔らかくとても滑らか。落ち着きがありフレンドリーで性格も抜群に良かったです。

ファイナルの様子の動画です。(審査のあと上位10位がファイナルに残ります。)
とてもお利口に頑張っていたのでよければご覧ください。

キャットショーにくる猫ちゃんたちはどの子も素晴らしい子ばかりです。
人前でも物怖じせず楽しく遊んでいたり、審査台に置かれても逃げていかない、ルックス以外の部分でもショーに向いている子たちだと思います。

さて、今回のキャットショー、
大人部門(44頭)の総合1位と子猫部門(38頭)の総合1位はどちらもヨーロピアンバーミーズでした。
キャットショーではスタンダードというそれぞれの猫種の基準に照らし合わせて審査が行われ、その基準をより満たしているほうがポイントが高いです。
ショーに参加している素晴らしい猫ちゃんたちの中でより高い評価を得るというのは本当にすごいことだと思います。
ブリーダーさんの猫種に対する理解度の高さ、猫の扱い方など勉強になることばかりでした。

と、そんなキャットショーでした。

こどもがジャッジの方へ質問をしています。教えてあげるジャッジの方。
このようなやりとりも聞いていてとても面白かったです。


次回は番外編を。
※当サイト内の画像や動画の転載はお控えください

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ヨーロピアンバーミーズを学ぶ旅~2023年秋編①~

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世の中はお正月休みなので、学ぶ旅シリーズでも書いてみようかなと思います・・・

昨年秋頃、キャッテリーを移転したばかりでバタバタ大忙しだった最中、アメリカへ2週間ほど行っていました。
いくつかうまくいかないことが続いてしまったので、ブリードプランを相談したり、猫ちゃんたちのケアなどを勉強させてもらいました。

その中で行ってきました。キャットショー。
アメリカでNW(ナショナルウィナー)やRW(リジョナルウィナー)を生み出すことの熱意を間近で感じてまいりました。

アメリカはいくつかの地域に分かれているので、国内でも別の地域であれば同日にキャットショーを行えます。
日本は1つの地域区分なので国内では1か所だけ。

今回のキャットショー会場へは車で片道12時間。前日入りします。
さらっと書きましたが、12時間!!!
なんというロングドライブ。
朝6時に出発です。。。

くらーい。。。ねむーい。。。

そして日の出。まだ走り出して1、2時間です。残り10時間。

走って走って、、、お昼頃。

日も暮れてきましたが、会場へはまだまだつきません。。。
到着したのは19時頃でした。

このロングドライブを多いときは毎週末です。
キャットショーで勝ち続けるためには、その猫種のお手本となるような猫であることは大前提として、
猫のコンディションを保ち続けて、たくさんの時間や労力を使います。
でもこうやってショーに出すことが猫種を守ることにもつながるのかなと思います。

ロングドライブの途中にミシシッピリバーを横断しました。

長かったです!興味がある方は動画をどうぞ。

キャットショーのお話は次回へ続きます!

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ヨーロピアンバーミーズを学ぶ旅~2023年①~

今年も去年に引き続き行ってまいりました。
ヨーロピアンバーミーズを学ぶ旅。

「ワタシたちのブログ、ちっとも更新されないニャ」

シャーちゃん、ごめんなさい。
ぼんやりしてたら1か月も空いてしまうところでした。

今回の学ぶ旅はキャットショーに行ってきたので猫ちゃんたちの写真とともに!
では、さっそく。

キャットショー会場へは車で7時間かけての移動です。
アメリカは広いですね。
前日に会場近くに到着。ペットフレンドリーのホテルに宿泊します。
もちろん猫ちゃんも一緒です。
(猫ちゃんはソフトケージの中で過ごします。)

ショー当日の朝。
7時30分から受付が始まり9時審査スタートでした。
早朝です!とっても寒かったです。

ひろーい会場です。
まだ人もまばら。

会場入り口には、CFAの猫ちゃんたちのタペストリーが飾られています。
今回のショーは一般の方が入場できる大きなキャットショーです。

一般入場者の方のために用意されたキャットショーガイド。
CFAは現在、45の血統種と、血統種以外のコンパニオンキャット(CCW)を公認しています。
42品種はチャンピオンシップ、プレミアシップ(去勢避妊猫部門)、キツン(生後4~8か月の子猫部門)、ベテランクラスに出場することができます。
3品種(カオマニー、ライコイ、トイボブ)は、非競技クラス(MiscellaneousまたはProvisional)に出場することができ、チャンピオンシップへの昇格を目指します。
★詳しくはこちら★

ショールールを説明したパネルや、

マナーガイドのパネルもありました。
キャットショーは写真を撮ることができますが猫ちゃんたちが驚かないよう配慮が必要です。
大きな声も控えましょう。

審査が始まる頃にはたくさんの人が猫ちゃんを観にきていてとても賑わっていました!

キャットショーでは気に入った猫種のブリーダーさんに声をかけて猫ちゃんをみせてもらったり、猫種について教えてもらったり活発なコミュニケーションが行われていました。

では、猫ちゃんの審査をみてきましょう。
今回のショーは6リングのショーだったので6名のジャッジによる審査がありました。

キツン部門の審査です。

長毛種のペルシャの子。
毛がふわふわです。まだ子猫だけど大きい子だなと思いました。

この子はバーミラ。
バーミーズの血が入っています。華やかでとっても可愛い子でした。

チャンピオンシップのメインクーン。
こちらも長毛種。毛がサラサラでとっても綺麗です。

この猫はプレミアシップの。。。

うーん、マンクス?
日本ではなかなか見かけることがない猫種ですがとても綺麗なコートカラーをしていました。

この子はベンガル。ベンガルは日本でも人気がありますね。

この子はデボンレックス。

カラーが違いますが、この子もデボンレックス。

たくさんのデボンレックスの子が出陳していました。
デボンレックスは日本でも人気がありますね。首まわりがシュっとしてますねぇ。

この子はオリエンタルショートヘアーの子。
大きな耳とスリムな身体が特徴的だなと思います。

ところで、ヨーロピアンバーミーズは??
もちろんヨーロピアンバーミーズも出陳していました!

ヨーロピアンバーミーズ編は明日に続きます。

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バーミーズとヨーロピアンバーミーズの違い?

「なんだか今日も小難しい話をしようとしてるニャ」

昨日に続いて、バーミーズについて調べてみましょう!
日本でもよく知られているな国際的血統登録協会は「TICA」と「CFA」です。

◆TICA→バーミーズ
◆CFA→バーミーズ(アメリカンバーミーズ)とヨーロピアンバーミーズ

が猫種として存在しています。

「TICAにはヨーロピアンバーミーズは居ないのかニャ?マリちゃんはただの猫になるのかニャ?」

いえ、ただの猫にはなりません。
カプセルの子たちをTICAに猫を登録する場合、「バーミーズ」として登録されることになります。
オールバーミーズなのです。

「スピカ、そんなこと聞いてないニャーーー!!!!」

スピちゃん、ビックリしたね!
しかし、カプセルの子たちはCFAで血統を認定されているのだから「ヨーロピアンバーミーズ」の純血種として存在しています。

「スピカは血統が6代以上続いているれっきとしたヨーロピアンバーミーズだニャ。」

せっかくなのでもう少しだけ掘り下げてみます!

世界には他にも猫協会が存在しています。
そして、いくつかの猫協会が集まって構成されている大きな組織が、
「The World Cat Congress(WCC)」です。

FIFe、WCF、CFA、ACF、TICA、NZCF、CCCofA、GCCF、SACC
9つの猫協会で構成されています。

「ライちゃん、難しい話はキライニャ。寝んねするニャ。」

各協会のバーミーズ事情を調べてみました。
(おそらく、、、)

WCF→ヨーロピアンバーミーズ名義のみ 省略はBUR

そして、

FIFe/CCCA→バーミーズ名義のみ
しかしカラー分類はCFAのヨーロピアンバーミーズと同じブラウン、チョコレートやライラックなどのソリッドカラー、そしてトーティシェルです。
(CFAのバーミーズはセーブル等の4色のみです。)

わかりやすくカラーで説明してみましたが、同じ猫種でも団体が違えばスタンダード(お手本となるルックス、耳の位置や目の大きさなど)は異なります。

「話が長すぎだニャ。ご飯食べるニャ。」

もしかすると、バーミーズ(アメリカンバーミーズ)とヨーロピアンバーミーズと分かれて存在している団体は、
CFAだけなのかも。。。?
このへんはまだよくわからない。。。

「スピカはスピカだニャ!」

インスタグラムをみていると、海外の方は「バーミーズ」と紹介しているのにカラーがトーティシェルやクリームだったりするのは、登録している団体の違いではないかと思っています。

どうでしたか?
ヨーロピアンバーミーズと一緒に暮らすうえで、その猫ちゃんのことを深く知る要素のひとつになれば幸いです。

なぜ、CFAはヨーロピアンバーミーズを猫種として確立したのか、その理由に迫っていくとより猫種の魅力や特徴がクリアーに見えてくるように感じます。
それはまたの機会に!!

最後は、輝いていた頃のライラで!
明日からは、またキャッテリーの陽気な猫ちゃんたちの日常をお届けします。

「ライちゃんは今も輝いてるニャ。」

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Breed Councils~猫種評議会~

「今日は何の話だニャ。難しそうだニャ。」

キャッテリーを登録しているCFAという団体には、猫種評議会があります。
ブリードカウンシルズです。

「それ、マリちゃんにも関係アル?」

CFAブリードカウンシルズは、選択した品種/部門のセクションで経験を積み、CFA規約で定められたその他の資格要件を満たした個人で構成されています。

Cattery CAPSULEのメンバーも資格要件を満たすことができまして、本年度からカウンシルとして活動しています。
もちろん、選択した品種は「ヨーロピアンバーミーズ」です。

各猫種評議会は、個々のブリーダーからの意見や提案をセクレタリーを介して理事会に伝え、猫種の進歩に合わせて猫種標準が更新されます。

猫種標準、つまりスタンダードというやつですね。
その猫種のお手本となるようなルックスです。

「どうー?僕はお手本になるー?」

最近、ミーティングが行われたので参加しました。
アメリカで行われたミーティングなので、オンライン参加なのですが、、、
時差があるため開始時間は夜中の3時です。

猫種を維持し存続していくために、先人のブリーダーさんたちの努力や研究を知り、いろいろなことを考えているのだなぁととても勉強になる有意義な時間でした。
有意義、、、といってもネイティブイングリッシュなので、同時翻訳機を駆使しなんとか理解した感じです。
(便利な世の中で良かったです。)
猫種を守っていくうえでどうしていけばいいか、ブリーダーさんたちの考えやビジョンに触れることができました。

あともう少し英語ができればなぁ。。。これは人間の課題ですね。

ヨーロピアンバーミーズは少数派の猫種です。バーミーズとは別の猫種です。
マイクロチップ環境省の猫の品種表をご覧ください。
「ヨーロピアンバーミーズ」という猫種です。

こちらは日本獣医師会。

ね。違う猫種なのです。
CFAでは違う猫種として扱われていますが、日本のマイクロチップの品種でも別の品種として存在しています。
ヨーロピアンバーミーズは、とても愛情深く、賢い猫種です。

バーミーズってまとめられがちなのですが、、、
それはなぜなのか?

続きは明日!

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ヨーロピアンバーミーズを学ぶ旅~番外編~

ヨーロピアンバーミーズを学ぶ旅。
猫ちゃんの話とは関係ないですが、、、せっかくなので。

アメリカではマスク着用の必要がなくなりコロナが落ち着き始めた頃でしたが、
空港はガラガラ。

閑散としていました。

そんななか、ちょっとした観光をしたり、

動物園に行ったり、

アメリカっぽいものを食べたり、

ヨーロピアンバーミーズ以外のこともちょっとだけ楽しんできました。

「ロッキーマウンテンチョコレートファクトリー」
チョコの塊にピーナツバターが入っているという激甘スイーツ。美味しかったです。
日本にもあればいいのにな。

機内食のピザ。

~おまけ~
今回の渡米は、、、コロナ検査のおかげで+5万くらいかかってしまいました。。。
出発の前日にコロナ検査&海外用の陰性証明書を発行してもらい、帰国の72時間以内にアメリカでもコロナ検査&陰性証明書を発行してもらいました。
羽田空港でもコロナ検査。着陸してから、日本に入国するのに3時間かかりました。

「だからブログさぼってたんだニャ!」
そうそう、ごめんね。無事に帰ってきて来れて良かったです。

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ヨーロピアンバーミーズを学ぶ旅~アメリカ編~

キャッテリーカプセル、ヨーロピアンバーミーズを学びにアメリカへ行ってきました!
(ブログの更新が止まっていたときです。)

日本では数少ないヨーロピアンバーミーズ。
猫種について学ぶ機会も少なく、見たことがないカラーの子もいます。

CFAのスタンダードは紙面上ではわかるけれど、実際にディスカッションする相手が少ない。
というわけで、、、

10日間ほど、アメリカのベテランブリーダーさんのところで学んできました。
朝のお世話、夜のお世話を一緒にやらせてもらって、気になっていたことをたくさん聞くことができました!!!

・・・ん。。。
そうですね、
学んだことがほぼブリードに関することや、スタンダードに関することだったので、具体的に書くような内容はないのですがw

ベテランブリーダーさんなのでとにかく猫の扱いがとっても上手。
普通は、猫に触りたいときって「おいで~」と言いつつ自ら寄っていきませんか?
そして人が手を伸ばして抱き上げてませんか?

ブリーダーさんは、猫を高めの台に登るように誘導して、猫にノビーっと前脚を人間の肩にかけさせてから抱っこしていました。
その一連の動きが本当にお見事なのです。
そして、どの子も懐っこくてとても可愛かったです。

同じ血統の子がキャッテリーカプセルにもいるので、ブリードプログラムについても相談にのってもらい、とても有意義な時間を過ごすことができました。

他のキャッテリーの写真をばんばんネットに載せるのもモラルに反する気がするので、少し前に行ったアメリカのワールドキャットショーの写真を。

世界から猫が集まります!このときは850匹くらいだったかな。(少ないほうらしいです)
上から吊るされている旗が猫種エリアの目印です。

ありました、ヨーロピアンバーミーズ。
ここへ行くと、、、 

ヨーロピアンバーミーズの紹介ボードがあります。
これをみるだけでもワクワクしますね。

審査されているクリームの、、、男の子?かな。
このときのキャットショーにでていたヨーロピアンバーミーズはそんなに多くはなかった気がします。

これまでのブリーダーさんが、素晴らしいヨーロピアンバーミーズの血を残してくれています。
この猫種と縁があったからには、ヨーロピアンバーミーズという猫種を守っていきたいなーと思います。

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